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Hot Topics From USA – Modern Marketers Report 2023

米RR Donnelleyは第4回マーケティング業界年次調査 Modern Marketers Report 2023(英語)の調査結果を発表しました。

これはアメリカのマーケターと消費者を対象として、消費者の購買行動やブランド、マーケティング戦略に対する好意度(Preference)の変化やマーケターの意識調査などを追ったもので、マーケターがマーケティング戦略を立案し意思決定を行うためのレポートとなっております。

レポートからはインフレ懸念、デジタル疲労(Digital fatigue)、価値観の変化といった傾向がみられました。
また、複雑な市場状況から「実証済みの」マーケティング戦略への再評価もみられます。

以下は、発表された主要統計からのダイジェストです。

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・インフレ懸念:景況感の悪化や物価上昇に伴い、消費者はよりコストを意識した購買行動を採用しています。
過去12ヶ月で、78%の消費者が、より費用対効果の高いブランドや製品/サービスへの切り替えや、顧客ロイヤルティプログラムの利用頻度が高まったと報告しています。

・デジタル疲れ:消費者は、特に電子メール(69%)とSNS(61%)を介したデジタル・ブランド・コミュニケーションに困惑していると報告しています。
また、マーケターの70%がプライバシーへの懸念から、マーケティング予算の一部をダイレクトメールに切り替えたと回答しています。

・価値観の変化:ほぼすべてのマーケター (99%) が、サステナビリティの実践がますます重要になることに同意しました。またマーケティング戦略においても、製品/ブランドの品質 (61%)、価値 (59%)だけでなく、ダイバーシティ/インクルージョンへの取り組み (56%)、サステナビリティ (55%)、政治/社会問題に対するスタンス (42%)に対する変革が必要であると認識しています。
一方で消費者は、世代によって購買決定に係る価値観が異なることが分かりました。 

・「実証済みの」マーケティング戦略への再評価:ダイレクトメールなどのROIが実証されたマーケティング戦略に対するのマーケターの好意度は、過去1年間で2倍以上に増加(15%から38%)したことが明らかになりました。

その他詳細につきましては、公式ページ(英語)をご覧ください。

RR Donnelleyは、マーケティング調査・分析も行っております。

ご興味がございましたら、お問い合わせいただけますと幸いです。

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